腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上に加えて、「血清脂質」、「血圧」、「血糖」の3つに診断基準が設けられ、それらの項目の内2つ以上該当するとメタボリックシンドロームと診断されます。
BMIは肥満の程度を示したものです。
体重(s)÷身長(m)÷身長(m)で計算されます。
もっとも疾病になりにくいBMI値は「22」です。
BMI範囲 | 判定区分 |
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18.5未満 | やせ気味 |
18.5〜24.9 | 標準 |
25.0〜29.9 | 肥満(1度) |
30.0〜34.9 | 肥満(2度) |
35.0〜39.9 | 肥満(3度) |
40.0以上 | 肥満(4度) |
体脂肪率とは、体重に対して脂肪がどれだけあるかを示したもので、%で表されます。
男性 | 女性 | |||
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従来法 | 透過法 | 従来法 | 透過法 | |
正常範囲 | 〜23.0% | 〜22.4% | 〜27.0% | 〜35.4% |
軽度高値 | 23.1〜30.0% | 22.5〜27.4% | 27.1〜35.0% | 35.5〜40.4% |
高値 | 30.1%以上 | 27.5%以上 | 35.1%以上 | 40.5%以上 |
内臓脂肪は、臓器の周囲にたまる脂肪で、食べ過ぎや運動不足によってたまりやすい脂肪です。皮膚の下にたまる皮下脂肪とは異なり、改善策を講じることで比較的簡単に減らすことができます。しかし、健康への悪影響が大きいのは内臓脂肪です。この内臓脂肪の蓄積を基盤に、病気とは診断されない少し高めの血糖、中性脂肪、血圧などの危険因子が重なると動脈硬化が促進され、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす大きな要因となります。
腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上に加えて、「血清脂質」、「血圧」、「血糖」の3つに診断基準が設けられ、それらの項目の内2つ以上該当するとメタボリックシンドロームと診断されます。
1000ヘルツは日常会話音域、4000ヘルツは高音域の聴力を測定します。年齢がすすむにつれて低下しやすいのは高音域の聴力で、難聴の程度、進行状態を知ることができます。
瞳孔を通して眼の奥に光を当て、視神経や網膜、血管などの状態を調べるのが眼底検査です。 眼底は、人のからだのなかでも直接血管を観察することのできる特殊な部分です。右の表のように、眼底検査は高血圧や動脈硬化、糖尿病、緑内障などの診断に用いられます。
分類 | S | H | Kw | Scott |
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意味 | 動脈硬化性変化 | 高血圧性変化 | 高血圧による細動脈の変化 | 糖尿病性変化 |
変化の 度合い | 0〜4 | 0〜4 | 0〜V | 0〜VI |
眼圧検査は眼球の固さを測定し、眼球の内圧の変化を調べる検査です。眼圧が高い場合は緑内障が疑われますが、眼圧の正常な緑内障(正常眼圧緑内障)もあります。
血圧は、収縮期血圧(最大血圧)と、拡張期血圧(最小血圧)の2つの指標によって表されます。収縮期血圧、拡張期血圧はそれぞれ、心臓や血管の状態、加齢などによって変化をするため、定期的に血圧を測っていくことで、病気や異常の発見に役立てることができます。
ただし血圧は、食事や運動、ストレスなどによって変化しやすいので、測定する場合には、注意が必要です。(白衣性高血圧のように、家庭で測ると正常なのに、病院で測ると高くなるケースもあります。)
高血圧は、右図のようにさまざまな合併症を引き起こしますが、それらの多くは、気がつかないうちに進行するものです。 定期的に血圧を測り、「血圧が上がってきた」「高値が続く」といったことが気になり始めたら、医師に相談しましょう。
心臓の筋肉の働きを電気的に記録し、不整脈・心筋の肥大・虚血・伝導障害などの情報が得られます。
要経過観察の場合は、経年的な変化をみる必要がありますので、少なくとも年1回は心電図の検査を受けましょう。要精検、要治療の場合は、必ず循環器内科の医師の診察を受けて下さい。
肺は大きな臓器なので、右の図のような部位に分けられています。
胸のレントゲン写真では、左右の肺やその中央部(縦隔)にある心臓などの病気がわかります。
たとえば、肺がん、肺結核、肺炎、縦隔腫瘍などの有無がわかるほか、心臓や大動脈に関する情報なども知ることができます。
ただし、心臓や骨と重なる部分などもあり、そうした場所の異常の発見にはCTを用いた検査が効果を発揮します。
肺活量 | 思いきり息を吸い込み、次いで吐き出せる限りの息を吐き出したときの全呼吸気量をいいます。 年齢、身長、性別によって計算した予測正常値と比較して、%肺活量を表します。 |
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1秒率 | 肺活量を測定する時に最初の一秒間に全体の何%を呼出するかの値です。肺の弾力性や気道の閉塞の程度を示します。弾力性がよく、閉塞がないと%は大きくなります。 |
%1秒量 | 1秒間に吐ける息の量(1秒量)を同じ性・年齢・身長の標準値と比較した値で、これが低いと慢性閉塞性肺疾患(COPD)の疑いが出てきます。喫煙は%1秒量を下げる最も大きな原因です。 |
胃の形や粘膜面の凹凸を、バリウムを使って写し出し、胃潰瘍や胃炎、ポリープ、胃がんなどを調べます。胃の状態(胃液や粘液、胃の動き)や撮影条件によっては、正確に写し出されないこともあります。それらを確定するために、次の検査として内視鏡検査を行います。
ファイバースコープを口から飲み込み、食道・胃・十二指腸の内側を直接撮影します。もし病変があればその組織細胞を採取し、病理学的に調べることができます。
消化管からの出血の有無を調べる検査で、出血があれば陽性になります。主に大腸がんの早期発見に役立ちます。
腹部超音波検査は、小さな探触子(プローブ)をからだにあてるだけで、腹部にあるさまざまな臓器の異常や疾患を早期にみつけることのできる、受診者にとって非常に楽で簡便な検査です。
近年、増加している肝臓がんをはじめ、これまで「難治がん」とされてきた膵臓がん、あるいは胆のう・胆管がん、腎臓がんなどもみつけることができる検査法として、超音波検査は急速に広がっています。
視触診 | 乳房にひきつれやくぼみ、しこりがないか、リンパ節が腫れていないかなどを調べます。 |
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マンモグラフィ (乳房X線撮影検査) | 乳房専用のX線撮影機で行う検査です。触診では分かりにくい小さなしこりも発見できます。 |
乳房超音波検査 | 乳房に超音波をあて、その反射波を映像化して乳房の断層像を調べます。がんと識別の難しい乳腺症やのう腫の診断にも威力を発揮しています。 |
視診で、膣や頸管にトラブルはないかなどを診察します。またがんの発生しやすい部分を綿棒やブラシでこすりとって細胞を調べます。子宮体部がんの検査をすることもあります。
ベセスダ システム表記 | 推定病変 | |
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標本の適否 | 適正 不適正 | |
細胞診判定 | 陰性 NILM | ■炎症・微生物 ■非腫瘍性所見 |
■扁平上皮系異常(Hb) | ||
ASCーUS | ■軽度扁平上皮内病変疑い | |
ASCーH | ■高度扁平上皮内病変疑い | |
LSIL | ■HPV感染 ■軽度異形成 | |
HSIL | ■中等度異形成 ■高度異形成 ■上皮内癌 ■微小浸潤扁平上皮癌疑い | |
SCC | ■微小浸潤扁平上皮癌推定 ■扁平上皮癌 | |
■腺系異常 | ||
AGC | ■腺異型または腺癌疑い | |
AIS | ■上皮内腺癌 | |
Adenocarcinoma | ■腺癌 | |
■その他 | ||
Other | ■その他の異型細胞・悪性細胞 |
尿糖 (−) | 糖尿病で血糖値が高いときや、腎臓の機能が低下して尿糖が出る場合があります。 また健康な人でも食後や激しいスポーツをしたあと、過度のストレスなどがあるときにも一時的に尿糖が出ることがあります。 |
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尿たんぱく (−) | 腎臓や尿細管などに障害が生じると、尿にたんぱくが漏れでてきます。尿たんぱくは、健康な人でもごくわずかに認められることがあります。 |
尿潜血 (−) | 腎臓、尿管、膀胱、尿道などの尿の通り道になんらかの異常があると、尿中に赤血球が含まれることがあります。健康な人でも、尿にごくわずかに赤血球が混じることがありますが、その程度なら検査結果は陰性になります。 |
ウロビリノーゲン (±) | 肝臓の病気や赤血球が壊れる病気(溶血性黄疸など)、心臓の病気などの影響で尿中にでてきます。またがんこな便秘、運動、疲労、飲酒などでも(+)となることがあります。 |
PH (5〜7) | 尿が酸性の状態か、アルカリ性の状態かを調べる検査です。 |
尿沈渣 | 尿を試験管にとって遠心分離器にかけ、管の底に沈殿している固形成分の種類と数を調べるものです。 |
項目 | 基準値 | 検査の説明 | |
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貧血 | 赤血球数 (RBC) (万個/μl) |
| 貧血とは、血液中の赤血球の数、またはヘモグロビン(血色素)の量が減少している状態をいいます。赤血球中に含まれるヘモグロビンは、からだの各組織に酸素を運ぶ大切な役割を担っています。ヘマトクリットは血液中に含まれる血球の容積のことです。これらが少なくなると、貧血が疑われます。 |
血色素量 (Hb) (g/dl) |
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ヘマトクリット (Ht) (%) |
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MCV (fl) |
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MCH (pg) |
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MCHC (%) |
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血小板数 (万個/μl) |
| 血小板は、出血を止める働きをもち、減少すると出血を起こしやすくなります。また、肝機能等の指標としても用いられます。 | |
白血球数 (WBC) (個/μl) |
| 人間のからだには、病原菌などに侵された時、白血球数が増えて病気に打ち勝とうとする働きがあります。どこかに慢性的な炎症がある時、化膿や発熱が起きている時、あるいは喫煙等でも白血球は増加します。 | |
肝機能 | AST (GOT) (Ul) |
| 肝臓の障害を示唆する最も代表的な検査値です。肝臓は「沈黙の臓器」とも言われ、自覚症状が出にくく、健康診断で初めて肝臓の障害を指摘される人も少なくありません。ただし、肝臓病かどうかの判断は、ひとつの検査だけではなく、いくつかの検査の組み合わせによって行われます。 特にAST、ALTは肝臓の機能や心臓の異常の発見に大きな威力を発揮します。またγーGTPは、肝臓や胆道に障害があるときに値が高くなります。アルコールに反応しやすく、お酒を飲みすぎると高くなります。 |
ALT (GPT) (Ul) |
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γ-GT (γ-GTP) (Ul) |
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ALP (IFCC) (Ul) |
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LDH (IFCC) (Ul) |
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コリンエステラーゼ (Ul) |
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膵機能 | 血清アミラーゼ (Ul) |
| アミラーゼは膵臓や唾液腺から分泌されるでんぷんなどを分解する消化酵素です。膵臓や唾液腺の病気で値が高くなります。 |
脂質 | HDL-コレステロール (mg/dl) |
| コレステロール値や中性脂肪値が高くなると、動脈硬化が促進され、心臓病や脳血管疾患にかかりやすくなります。コレステロールには、「善玉」と「悪玉」があり、「善玉」はHDL-コレステロールと呼ばれ、動脈硬化の進行を抑える働きがあります。また「悪玉」はLDL-コレステロールと呼ばれ、動脈硬化を進める原因になります。 |
LDL-コレステロール (mg/dl) |
| ||
中性脂肪 (空腹時・食後) (mg/dl) |
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尿酸 (UA) (mg/dl) |
| 肥満、多量の飲酒、たんぱく質のとりすぎ、激しい運動によって血液中の尿酸値が高くなりすぎると、尿酸が結晶化し、足の親指や関節などに激しい痛みをともなう「痛風」や尿管結石の原因になったり、腎機能の低下をまねきます。 | |
腎機能 | 尿素窒素 (BUN) (mg/dl) |
| 体内のたんぱく質がエネルギー源として使われたあとにできるいわば「燃えかす」が尿素窒素です。腎臓や尿路にこれといった異常がなくても、たんぱく質をたくさん摂取したり、軽い脱水症状のときなどに高い値を示すことがあります。 |
クレアチニン (mg/dl) |
| 腎臓の働き、尿管、膀胱、尿路の障害を知るための検査です。数値が高くなると腎機能の低下が疑われます。 | |
糖代謝 | 血糖 (空腹時・食後3.5時間以上) (mg/dl) |
| HbA1cは、ふだんいかに血糖値をコントロールしているかを知ることのできる検査値です。食事の影響も少なく、過去の平均血糖値を反映するため、最近では血糖値と合わせて糖尿病の指標として用いられています。 |
血糖 (食後3.5時間未満) (mg/dl) |
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HbA1c (%) |
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種類 | 項目 基準値 | 内容 |
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B型肝炎 | HBs抗原 (−) | 現在B型肝炎に感染中であるかどうかを調べる検査です。 |
HBs抗体 (−) (+) | 過去にB型肝炎ウイルスに感染したかどうかを調べる検査で、これが陽性であれば、B型肝炎ウイルスが体内に入っても、防御する能力を持っていることを表しています。 | |
C型肝炎 | HCV抗体 (−) | C型肝炎ウイルスに感染していないかどうかを調べる検査です。 |
炎症 | RF (15U/ml以下) | 主に慢性関節リウマチの診断に使われる検査ですが、ほかのウイルス性疾患が起こっている場合でも陽性を示すため、診断は他の血液検査と組み合わせて行われます。 |
CRP (0〜0.45mg/dl) | CRPは炎症や病気などでからだの組織が壊れたときに血液中に増えるたんぱく質で、リウマチ様関節炎やリウマチ熱を中心に、いろいろな病気の発見に用いられます。 | |
腫瘍 マーカー |
PSA (4.0ng/ml以下) | PSAとは前立腺にのみ見られるタンパク抗原ですが、これが基準値を超えて上昇した場合に前立腺がんが存在することがあります。 |
項目 | 内容 | |
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動脈硬化 | ABI (足関節 上腕血圧比) |
足の動脈の詰りの程度を表しています。 値が低くなるに従って、狭窄や閉塞の可能性が高くなります。 |
CAVI (心臓足首 血管指数) |
動脈の硬さの程度を表しています。年齢が高くなるに従って値は高くなります。 |