研究・学会活動

研究・学会活動

2023年12月01日

日本不整脈心電学会 Journal of Arrhythmiaに論文が掲載されました。

富山県民の心房細動発症予防に重要なのは、

永田義毅
総合内科専門医・循環器専門医・不整脈専門医

心房細動は、加齢とともに増加する不整脈の一つです。
100人に1人、80歳以上では20人に1人が持っていると言われる、よくみる不整脈です。しかし、心房細動は健康寿命に関わる重要な不整脈です。なぜならば、介護が必要となる脳梗塞や認知症、心不全の原因だからです。特に心房細動によって発生した脳梗塞は、後遺症が大きく、他のタイプの脳梗塞よりも寝たきりになる可能性が高いことが問題です。
今回、われわれは富山県民の健康診断のデータベースを解析し、心房細動になりやすい方を調査しました。その結果、「毎日飲酒する」「血圧が160/100mmHg以上」「腹囲肥満(男性85cm以上、女性90cm以上)」の方のリスクが高いことがわかりました。しかし、毎日飲酒せず、休肝日を設けるだけでリスクは1.4倍になります。高血圧を治療すれば1.5倍になります。少し生活習慣を改善するだけでもリスクが下がります。将来の大きなリスクを回避するために、目の前の健診結果を見直し生活習慣を改めるように意識して、健康で生産的な高齢者を目指してください。

この研究結果の内容は、2019年アメリカ心臓病学会(フィラデルフィア)で発表し、日本不整脈心電学会 Journal of Arrhythmiaにて論文が掲載されました。

Nagata, Y, Wang, H, Yamagami, T, Kato, T. Risk factor profile for newly diagnosed atrial fibrillation: 4-year follow-up of annual health examinations in a Japanese Adult Cohort. J Arrhythmia. 2023;39-506 

https://doi.org/10.1002/joa3.12887

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