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コラム

2025年10月01日

加藤潔医師ドクターリレーコラム「後期高齢者」

「後期高齢者」

とやま健診プラザ 加藤 潔 医師

 あなたは間違いなく老人ですよとレッテルを貼られた様で、私はあまり好きではない言葉である。実は私も本年8月にその仲間入りをしました。仲間である高齢者の皆さんは恐らくその事実と戦っておられることと思います。自分では若いつもりで居ても、確かに衰えを感じさせられる事が有るのも事実ではないでしょうか。そして多くの方々はその事に対して少なからず抵抗されているのではないでしょうか。私もその一人です。
 私は中学時代に始めたサッカーを現在も続け楽しんでいます。運動神経は並で、どちらかと言えば下手な私が何故だか60年余りも続けられています。その時代時代で良い仲間達に恵まれ、支えられて来て、そしてもう少し上手に成りたいという気持ちで練習して来たからだと思います。その割には下手だなぁとも思います。私は現在、「あしがるサッカー富山」という60才以上のクラブチームでサッカーを楽しんでいます。チームのスローガンは、生涯スポーツとしてのサッカーです。毎週日曜日に練習や試合が有り、年に数回、週末などを利用して近県への遠征での試合も有ります。メンバーは60才代が14人、70才代が16人、80才代が7人、90才代が1人の38人が所属しています。全国的には各県それぞれに40才代、50才代、60才代のシニアリーグが有ります。地域によっては70才代のリーグも有る様です。東京では3年位前から80才代のリーグも有るそうです。
 富山の60才代のシニアリーグには4チームが登録されています。一番の目的は、全国健康福祉祭(ねんりんピック)への県代表として参加する事です。もう一つの目的は、オーバー60サッカーの北信越大会に参加することです。北信越大会で優勝すれば全国大会が待っています。これらの大会に県代表として出場する為に、4チームで、それぞれの大会を目指してリーグ戦を行っています。
どちらのリーグ戦も平均年齢の低い、若い人の多いチームが勝つ事が多い印象です。「あしがるサッカー富山」は最近2位が多いです。
 そしてどのチームにもなかなかオーバー60のリーグ戦に出る事ができない70才代メンバーが数人ずつ居ます。そこで4チーム合同で、オーバー70富山県選抜(選抜といっても希望者は全員登録、現在30人余り)というチームが作られました。北信越オーバー70大会に出場し、全国大会出場を目指して練習に励んでいます。
 体力は年齢と伴に落ちて来るのは仕方がない事なのでしょうが、日頃の心がけ次第でそのスピードを抑える事が出来るのではないだろうか。全国にはサッカーに限らず多くの元気な人達が居ます。私の現在の目標はオーバー80サッカーでプレーすることです。

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