ニュース&トピックス

コラム

2025年04月01日

愛場信康医師ドクターリレーコラム「『健康経営優良法人2025』に認定されました」

「健康経営優良法人2025」に認定されました

(一財)北陸予防医学協会 愛場信康 医師

 この3月、昨年に引き続き「健康経営優良法人」に当協会が認定されました。
 健康経営優良法人認定制度とは、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから評価を受けることができる環境を整備することを目的として、2016年度に経済産業省が創設しました。健康経営推進検討会(日本健康会議健康経営・健康宣言15万社WG合同開催)において定められた評価基準に基づき、日本健康会議が「健康経営優良法人」を認定します。
 なお日本健康会議とは、少子高齢化が急速に進展する日本において、国民一人ひとりの健康寿命延伸と適正な医療について、民間組織が連携し、行政の全面的な支援のもと実効的な活動を行うために組織された活動体です。経済団体、医療団体、保険者などの民間組織や自治体が連携し、職場、地域で具体的な対応策を実現していくことを目的としています。

 さて、「鼓腹撃壌」という言葉を想い起こしました。中国古代の伝説の天子の堯帝(ぎょうてい)の時代に由来する故事成語です。「鼓腹」は食べるものが十分にあり、満腹になった腹を楽器のように打ち鳴らすこと、「撃壌」は地面を叩いて拍子をとることです。善い政治が行われ、人民が平和で不満のない生活を楽しむ様子の例えとされています。
 尭帝は、世の中がうまく治まっているか気になり町の様子を見に行きました。そこで一人の老人が満腹になった腹を打ち鳴らし、地面を踏んで拍子をとりながら「世の中は平和で天子はいてもいなくても変わらない」という意味の歌を歌っていました。それを聞いた尭帝は、人民が政治を行う者の力を意識することなく、満ち足りた生活が出来ていることが分かり安心したという故事からとされています。
 「鼓腹撃壌」は、国家や社会全体だけでなく、職場などにも通じるでしょう。企業が従業員の待遇や職場環境を整えた結果、社員が安心して働けるようになり、会社全体が安定し、満足度の高い状態になることでしょう。
 時代や国は違えども人々の望みが繋がっていることに思いを馳せました。

ページトップ