メンタルヘルス コラム

2017年07月11日

〈いよいよ暑い夏、熱中症に注意を!〉 愛場 信康医師

1.熱中症とは・・・
高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスがくずれたり、体温調整機構がうまく働かないことにより、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害などが起こります。気温が高い、湿度が高いなどの環境条件と、体調が良くない、暑さに体がまだ慣れていないなどの個人の体調による影響とが組み合わさることにより、熱中症の発生が高まります。
急に暑くなった日は特に注意が必要!
屋外で活動しているときだけでなく、就寝中など屋内で熱中症を発症し、救急搬送されたり、不幸にも亡くなられたりする事例が報告されています。

2.熱中症の予防法
熱中症の予防には、「水分補給」と「暑さを避けること」が大切!
熱中症患者のおよそ半数は高齢者(65歳以上)です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対する体の調整機能も低下しています。のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給をしてください。扇風機やエアコンを使った温度調整、室温が上がりにくい環境の確保(こまめな換気、遮光カーテン、すだれ、打ち水など)、こまめな室温確認をしてください。
気温が高い日や湿度の高い日には、決して無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンを使用するようにしましょう!
特に高齢者やお子さんは、こまめな体温測定をしてください。通気性の良い、吸湿・速乾の衣服の着用、保冷剤、氷、冷たいタオルなどによる体の冷却を。外出時には日傘や帽子の着用、日陰の利用、こまめな休憩に留意ください。

3.熱中症になった時の処置は・・・
1)涼しい場所へ避難させる
2)衣服を脱がせ、身体を冷やす
3)水分・塩分を補給する。
自力で水を飲めない、意識がない場合は、ただちに救急車を要請しましょう!

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