脳・循環器ドックを
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循環器疾患とは

体内の血液は、心臓と血管のなかを循環しています。心臓と血管に関する病気を「循環器疾患」と言います。代表的な病気は、「心筋梗塞」と「脳卒中」です。循環器疾患では、全く症状の無い方に突然、命に関わる重大な状況が発生します。

脳卒中は、マヒ、歩行障害などの後遺症が残ることが多く、認知症が進み、「寝たきり」になる最大の原因です。また心筋梗塞は、「心臓突然死」の大きな原因です。幸いにして生命の危機を脱したとしても、心臓に後遺障害を残して、息切れやむくみがおこり、活動量が低下します。だんだん悪くなると「心不全」となり、生命を縮めます。心不全による5年生存率は50%と決してよくありません。

これらの循環器疾患は、再発予防が重要であり、治療は長期にわたり一生涯継続しなければならないことが大半です。そのため、ご本人の人生を大きく損なうのみならず、ご家族や社会にも重い負担がかかります。しかし、循環器疾患は予防医療により発症および再発リスクを下げることが可能な疾患でもあります。疾患の発症を予測し重症化を防ぐことは、ご本人ご家族の人生のためだけでなく、少子高齢化社会における社会福祉健全化につながります。

循環器疾患とは

脳ドック

脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の総称です。脳の血管に何らかの問題が起こって、脳に障害を来す病気です。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳内の血管が破裂する「脳出血」、脳表面の血管にできた脳動脈瘤が破裂する「くも膜下出血」の3つのタイプがあります。また、脳梗塞には心臓でおこる不整脈、心房細動も関わっています。心臓の病気が原因となって起こる脳梗塞を「心原性脳塞栓症」といい、極めて重症の脳梗塞を生じます。

脳ドックでは、脳梗塞、脳出血の原因となる動脈硬化、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤をはじめとした血管奇形をMRI検査などによって調べます。また、同時に脳腫瘍についても知ることができます。

頭部MRA
頭部MRA
頸部MRA
頸部MRA

循環器ドック

急性心筋梗塞は日本において年間6万件発生しています。そのうち約8%くらいが入院中に死亡しています。入院前に突然死した患者さんもおられるため、心筋梗塞による実際の死亡数はもっと多いと考えられます。

心筋梗塞を起こす人の6割は前触れになる症状はありません。その理由の一つに、心筋梗塞になる直前の冠動脈の狭窄は軽い場合がはるかに多いことがあげられます。冠動脈とは、心臓の筋肉を栄養する血管です。何らかの原因で冠動脈が完全に閉塞し、血液が流れなくなると心筋細胞が壊れていきます。これが心筋梗塞です。

循環器ドックでは、心筋梗塞の原因となる冠動脈の動脈硬化や心不全の原因となる心臓の機能障害を調べます。冠動脈MRA検査と冠動脈石灰化スコアを使って冠動脈の状態を評価し、心エコー検査によって心機能の評価を行います。

心臓VR
心臓VR

脳ドック・循環器ドックの目的

脳ドックおよび循環器ドックを受けていただく目的は、ご自身の脳血管、心臓の状態を知っていただくことです。ドックの検査では、病気の発症を予測できる病気と、そうでない病気があります。検査結果に基づいて、専門医の説明を聞いていただくことによって、より良い生活習慣に改善することができます。

動悸、息切れ、胸痛、めまいなど、様々な症状で不安を抱えている方、糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙など心臓血管病の危険因子を抱えている方が、より詳細な治療法を考えることができるよう、画像診断の結果に基づいてアドバイスさせていただきます。

北陸予防医学協会では、MRI装置などの画像診断を活用することによって、脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患の予防および生活習慣改善に繋げたいと考えております。画像診断を受けただけでは効果がありませんので、必ず専門医の説明をお聞きください。

MRI装置Orian
MRI装置Orian

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